有栖の鍵 その2

前回はサポートの除去に苦戦して裏面が汚くなってしまったため、今回は垂直出力で極力サポートを付けないようにして出力していこうと思います。


ChituBoxで垂直にモデルを配置し、サポートも取りやすさ重視で極力平面部分に配置していきました。

前回は30度傾斜だったため0.03mmで出力できましたが、今回は高さがあるため0.05mmでの出力にしました。


設定は

ボトム 6層 120s 0.05

通常 9s 0.05

となっています。



出力時間はおよそ8時間30分でした。

出力されたものを見てみると顔料の分離がひどくなっているのがわかります。

鍵穴の下辺りから分離がひどくなっていることから、おそらくWanhao水洗いレジンのグレーで垂直にモデルを出力する場合は4時間半~5時間付近が顔料の分離してしまう限度になると考えられます。

顔料は分離していますが、ディテールに関しては積層ピッチが0.05mmと前回のより荒かったこと以外は問題ありませんでした。しかし鍵の先端付近で少々歪みが生じてしまっていました。



今回は積層ピッチが荒かったため缶サフ1000番を吹いた後、アサヒペンのメッキ調スプレー真鍮で塗装しました。

左が前回試作した試作一号、右が今回試作した試作二号になります。


並べてみるとやはり二号の先端部分の歪みがわかります。

表面に関してはどちらも同じぐらいのクオリティーですが、裏面はやはりサポートの個数が少なかったためか二号のほうが圧倒的に綺麗にできています。


このことを踏まえて、今後の案としては

1. 顔料が分離しない透明レジンを使用して垂直出力

2. 30度傾斜のサポートの個数を大幅に減らし、サポートを外しやすや重視で設置


この2つのどちらかで行こうと思います。


此葉の箱

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