3Dプリンタ出力品のクラックについての話
前回のワンフェス2019夏から半年が経ちました。
私は今後3Dプリンタ出力でガレージキットを作っていこうと思っているのですが、3Dプリンタで出力したものには
サポートを取り外すのが面倒くさい
積層痕を消すのがめんどくさい
レジンキャストに比べて脆い
経年劣化する
といった欠点があります。
今回はこの中の一つ、経年劣化についてのお話です。
3Dプリンタのパーツは経年劣化によってクラック(亀裂)が生じてしまうとされています。
私が3Dプリンタを買って一番最初に使った、Wanhao水洗いレジンは処理の仕方が悪かったのか1ヶ月でクラックができていました。
販売したガレージキットをいざ作ろうとしたときにクラックが生じていたなんてことになったら困ります。
そこで、ワンフェス2019夏に出力したものがだいたい半年経ちましたので、予備用に出力したいくつかのパーツがクラックしてるかどうか確認していこうと思います。
まず使用しているレジンと出力後の処理は
ガレージキット:鳥海有栖3rdライブ
レジン:Wanhao 通常グレーレジン
使用機器:Phrozen ShuffleXL
出力後:IPA(1槽)で軽く表面のレジンを落とす(30s)
IPA(2槽)でしっかりレジンを洗い流す(60s~90s)
水に3~4分つけてIPAを洗い流す(180s~240s)
塗装ブース内で数時間乾燥させた後UVライトを15分間照射する
保存方法:各パーツごとにジップロックに入れダンボール内で保管
見ていくパーツは
1.下半身(中空、大きい)
2.羽(凹凸が少ない、薄い、大きい)
3.スカート(凹凸が多い、大きい、薄い)
4.胸リボン(小さい、薄い)
この4パーツを見て行こうと思います。
1.下半身
ワンフェスに持っていったときに他のパーツと一緒に入れていたため、引っかき傷ができてしまっていますが、それ以外はラフト、サポートも含めて特にクラックしている箇所は見つかりませんでした。
2.羽
薄くて大きいバーツでしたが、特にクラックしている場所は有りませんでした。
サポートが長かったため、運搬時に長いサポートのいつくかが折れてしまっているので対策したいと思います。
3.スカート
薄くて凹凸が多いパーツですが特にクラックしている箇所は見られませんでした。
4.胸リボン
小さくて薄いパーツですが特に割れているところもありませんでした。
半年の段階では全パーツ特に大きなクラックは確認できませんでした。
歪みについては組んでみないと判断できないので完全には分かりませんが、目立って大きく歪んでしまっている箇所はないように思います。
なので、現状の段階では3Dプリンタ出力品のガレージキットの販売は大きな問題はないように思います。
しかしまだ半年しか経ってませんのでこれから1年、2年と観察していき、3Dプリンタ出力品の耐久度を確認していこうと思います。
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